前書き・少年Sの話

赤胴鈴之助 ・ メリケン粉バナナ言葉づかい裁縫箱引き潮

深夜便の業務についているYさんは、目がさえて眠れない昼間に電話 をしてきて、

「なにかおもしろい話してよ」と私に要求する。

知っている小話や、見聞きした話などなどを伝えてきたが、ネタぎれになった。

そんなとき、なんとなく頭をよぎったのが子供のときのイタズラだ。

思い出した一つを話すと、Yさんは喜んでくれた。

帰宅して息子や妻にも話すと

「ずいぶん悪ガキやったんやなあ」と息子もおどろいていた。

子供の頃のことで、自分の親や兄弟にも話していないことがいっぱいある。

(そんなおおげさなものでもないが)

人生のコーヒータイムとして毎週ある宿直時に、思い出しながら

一〜二話まとめることにした。

なにしろむかしのことなので、不正確な面はいなめない。

しかし、話の本筋は書いてあるとおりで、まちがいがない。





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